後継者育成・販売促進部会

後継者育成・販売促進部会

後継者育成・販売促進部会は、島田の農家の後継者である若手たちが集まっている部会です。主要活動メンバーは6人ほどですが、全メンバーは総勢30人と、振興会の中でも大所帯。若手農業者の技術・知識の向上を目指して、勉強会や交流会を行い、プロとして育てる、農業者としての土台をつくるための活動をしています。現在、最年少は27歳。

部会長の村田雄哉さん
「今年40歳になったのですが、農業の世界ではまだまだ若手ですね。」

具体的な活動は、例年では、幕張メッセで開催されるアジア最大級の食品・飲料専門展示会『フーデックス』や、県内で開催される『世界お茶まつり』への参加など。そのほかにも全国のお茶関連イベントを探しては積極的に参加して、島田のお茶の認知度を高め、販路拡大を目指しています。

「大きな規模のイベントには、個人で参加するのは労力的にもコスト的にもなかなか実現しにくいですよね。部会があるから、仲間もいて、共通の目標を持てるから実行できるんだと思いますね。」

生産から販売までを一貫してこなし、さらに販路を開拓していくには、モチベーションを保ち続けられるかどうかも重要です。そんなときにはやはり仲間の存在は大きい。仲間とともに目指すイベント出展という目標があれば、日々の業務にも気合が入るそう。また、全国的な大規模イベントは出店料も高額になりますが、部会の予算で補填できるため、個人負担が少なくて済むというメリットに期待できるのも、部会所属のいいところです。

日頃から専門家を招いての勉強会や、メンバー同士の交流会を開いては情報交換を積極的に行っています。若いメンバーが多い部会ならではの、既存のやり方を凌駕するアイデアも次々飛び出します。

「チャレンジしたいことはたくさんあるけど、親が農業をやっていた頃よりも日々の業務が増えて今はみんな忙しいから、勉強会をZOOMでやってもいい。交流会もリアルで集まるばかりではなくうまくデジタルを使っていきたい。そうそう、新しい販売方法に合ったパッケージも作りたいね。

この部会とほぼ同じメンバーが集う『金谷農業青年研究会』では、地元小学校でお茶の入れ方教室など、食育にも携わっています。こちらでもそういった活動ができたらいいですね」

地域の子どもたちに、もっとお茶に親しんでもらいたい。そしてその子どもたちが10年後、20年後に後継者となってこの部会に所属した時、自分たちは彼らになにを伝えられるだろうかー。

若い世代は、親から受け継いだ畑を、お茶の文化を、大切に守り育てて毎日忙しいながらも新しい展開を常に模索し発信しています。

例えば荒茶の価格が下がったけれど、加工製品を出しているネットショップの売り上げが良かった。では来年はもっと製品を増やしていこう、ネットショップも個人のサイトを持つよりも多くの人目に触れやすいポータルを利用しようか、などリアルなユーザー目線で日々柔軟に改善できるのもこの世代の強みかもしれない。

厳しい時代になったからこそ、ずっと残していきたいこと、新しく変えていきたいことを、若き後継者たちは日々考え実行しています。